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| パラメディック119>当サイトの目的 | Last up 2005.2.1 |
当サイトの目的パラメディック119〜すべては救命のために〜Chain of Survival 救命の連鎖っていう意味です。 救急車のなかでいったいどんなことが行われているのか?救急車が今もこの時、どのように利用されているのか?果たしてそれは正しい使い方なのか?年々増え続ける救急要請の中、中等症(命に別状はないが入院を要する程度の症状)以上の占める割合は横倍状態です。では何が増えているのか?軽症傷病者の割合が増え続けているのです。 救急車に乗れば急患扱いとなり先に診てもらえる。順番待ちのCTスキャナ、レントゲン検査が受けられる。そして何より寝ていれば無料で病院を選んでくれて運んでくれる。こんなにいいサービスが他にあるでしょうか?一度使ったら止められないというのもうなずけます。 一例として東京消防庁の1年間の救急出動件数は60万件をゆうに超えまだまだ増大の傾向にあります。東京の人口が約1200万人、一年間に20人にひとりが救急車を利用している計算になります。でもね、あなたの周りにここ1年、そんなに救急車に乗った人ってますか?使わない人は使わないんです。本当にピンチの時、サイレンを鳴らして助けに来てほしい、そういう使い方をする人がほとんどでしょう。しかし、使う人は使うんです。一度使ったら止められない、そういう人が結構いるんです。 「今日もなんとなく気分が悪いから一応呼んだ」年間100回以上救急車を呼ぶ奥さん。「入院できる病院に行けるまでオレは何度でも119番する」今日これで3回救急車を呼びつけたホームレスのおじさんは強い口調でこう言う…元気じゃん。「今日○○病院に入院予定なんだけど動けなくなっちゃったから」とすっかり身支度を整えて玄関で待っているおばあちゃん、動けないのにどうやって? 救急車は有限です。こういう方々が利用している間にその近所で心臓が止まった方がいたのなら次に遠いところから、そこの救急車も出動中ならさらに遠いところから。一刻を争うその現場に救急車は明らかに迅速に到着できない。よく119番から5分で救急車が到着するといいますがそれは直近の救急車が出動できた場合のはなし。時間帯によっては10分20分到着しないこともザラにあります。これが人のいない地方の話ではなく、数km半径の中に必ず一隊以上の救急車が配備されている大都会でのお話なのです。そして特に都会に住む人は知ってほしい直近の救急車が待機していることの方がまれなことなのです。大都市部において5分以内に救急車が駆け付けてくれるなんて思わない方がいい。 「5ヶ月のお子さん、CPA(心肺停止状態)の模様」消防車で先着した私は必死に赤ちゃんの心臓マッサージをしました。必死に人工呼吸をしたのでしょう、赤ちゃんの吐いたミルクで口の周りを汚したお母さんは半狂乱状態。「近くの救急車は全て出場しております。今、○○消防署の救急車がこちらに向かっています。救急隊が到着するまで我々消防隊が救命処置をいたします」どんどん蒼くなっていく赤ちゃん…。救急隊が到着したのは通報から約15分、今にも倒れそうなお母さん、すっかり蒼くなった赤ちゃんは病院で死亡が確認されました。一刻を争う小さな命は迅速に病院に搬送されることなく失われました。近くの救急車は全て出場しております…。 消防車はあくまで消防車、傷病者を搬送する手段を持っていません。また救急車に比べると救命処置できる資器材、また法律上できる救命行為もずっとずっと制限されます。何をするために消防官になったんだろう?悔しくて悔しくて私は救急隊員になりました。目の前で一刻を争う赤ちゃんが死んでいった。これから素晴らしい未来があるであろうその赤ちゃんは何で死んだのか?あるいは直近の救急車が対応してもダメだったかもしれない。でもあるいは助かったのかもしれない。 Chain of Survival 救命の連鎖とは「早い通報」「早い応急処置」「早い救急処置」「早い医療処置」大切な命を救うためにこれらの必要な行動を途切れることなく行う重要性を表します。今、救命の鎖が切れ掛かっている。救急車が早く到着できなければ早い救急処置、早い医療処置ができない。救急車を使うときちょっとでいいから考えてほしい。ひょっとして近所で大怪我している子供はいないだろうか?息をしていない人はいないだろうか?今、すぐ近所で自分の大切な人が一大事だったら? 当サイトはここをご覧のみなさんが普段知ることのない救急現場を知ってもらうことで「本当に必要な時、本当に必要な人が救急車を利用できるように」と少しでも考えてもらうことを最大の目的としています。気軽に救急車を利用していた人がタクシーを利用することでひょっとしたらひとつの命が助かるかもしれない。また当サイトで紹介する応急処置や救急現場でのお話を少しでも記憶に留めてもらって、いつか救急車を必要とする人にで出会った時、勇気を振り絞って応急処置をしてくれたのなら、それもまたひとつの命を救うことにつながるかもしれない。 当サイトの目的、当サイトの存在理由、すべては救命のために〜
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